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特定機能病院はどんな種類の病院?

特定機能病院

高度な医療を提供する病院

特定機能病院は国が設置した病院であり、「高度な医療の提供と、医療技術の研究開発を行う病院」を指します。
特定機能病院は日本全国にありますが、数は少なめです。
厚生労働省の平成29年におけるデータでは、85の特定機能病院が全国にあります。

地域にある病院は、風邪などの一般的な症状を治療するには適した施設です。
しかし病気の種類はさまざまで、がんや脳に関する病気など、重度の高い症状もあります。
こうした病気は街中の診療所や病院などでは対応できないことがあるため、特定機能病院が治療の役割を担っています。
もしも重い病気を患ってしまったら、特定機能病院を訪れてみることをおすすめします。

特定機能病院は高い専門性がある

特定機能病院の目的は、「一般の病院では行えない高度な医療サービスの提供」と「新たな医療技術の研究開発」です。
特定機能病院は専門性が非常に高く、勤務する医師はそれぞれが高い医療知識と技術をもっています。
こうした知識や技術を活用することで、重度の高い病気でも治療することができるのです。

また、特定機能病院は設備や体制がしっかりと整えられており、最先端の医療設備が導入されています。
一般の病院ではコストの関係で、一度導入した医療機器は、そのまま長く使われることが多いです。

しかし特定機能病院は医療に関する研究も行っているため、常に新しい設備や医療機器が導入されるのです。
特定機能病院は病気の治療を受けられるだけでなく、最先端の医療技術が集結している施設でもあります。

また、特定機能病院では研究が行われており、医師は患者の治療をするだけでなく、研究の道へ進むこともあります。
医療の研究は日本だけでなく世界各国で行われており、急速に技術革新が進んでいます。
現在でも高度な医療サービスが提供されていますが、今後はより安価に、より質の高い医療が提供される可能性があるのです。

こうした医療技術を確立するために、特定機能病院の医師は日々研究を行っています。
研究を行う医師を研究医と呼ぶこともあります。

特定機能病院は、地域の人の健康に貢献している

このように特定機能病院は高い専門性、高度な医療技術により、地域に住む多くの人に貢献しています。
自分の住んでいる地域の特定機能病院を確認したいと思ったら、厚生労働省のホームページを確認すると良いです。
どの地域に特定機能病院があるのかを知ることができ、もしものときに便利です。

特定機能病院が質の高い医療を提供していることで、「地域完結型」の医療が実現します。
重度の高い病気は、都市部にある病院へ出向かないと治療できないことがありました。
しかし特定機能病院が各地に設置されることで、患者は自分の住んでいる場所の近くで、さまざまな病気を治療できるのです。