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認知症疾患医療センターはどんな種類の病院?

認知症

認知症疾患医療センターについて理解しよう

認知症疾患医療センターとは、「認知症に関する診察や診療相談を行う施設」を指します。
人は年齢を重ねると脳の機能が衰えやすくなり、認知症になることがあります。

認知症になると、人は日常生活にさまざまな支障をきたします。
ただ、認知症は病院などで適切な対応をとってもらうことで、症状を和らげたり、改善したりすることができます。
認知症疾患医療センターは認知症を患っている本人や家族が利用でき、さまざまな相談に乗っています。

今後日本は高齢化が進み、さらに認知症患者が増えると予想されています。
こうした状況に備える意味でも、認知症疾患医療センターは重要な役割を果たしているといえます。

認知症疾患医療センターの3つの種類

認知症疾患医療センターは大きく分けて、3つの種類に分けることができます。
ひとつ目は「基幹型」と呼ばれるタイプです。
基幹型の認知症疾患医療センターは、ほかの病院に例えると総合病院に似ています。
さまざまな医療設備や医療機器が導入されており、認知症患者を受け入れる体制が整っています。

認知症とひとことで言っても、その症状は人によって大きく異なります。
こうしたそれぞれの人に合わせた処置を行えるよう、基幹型の認知症疾患医療センターは体制を整えているのです。

2つ目の種類は、「地域型」と呼ばれるタイプのものです。
このタイプの認知症疾患医療センターは地域密着で医療サービスを提供しており、周辺地域に住む認知症患者の方を対応しています。
設備や検査機器なども整っているところが多いため、安心して利用しやすい施設といえます。

3つ目の対応は「連携型」というタイプです。
連携型の認知症疾患医療センターは、基幹型や地域型の認知症疾患医療センターと連携することを前提として運営されています。
院内に高度な医療設備や医療機器はなく、ほかの病院に協力を仰いで患者さんの処置を行ってもらいます。
連携型の認知症疾患医療センターは患者さんの窓口となり、ほかの病院への橋渡し的な役割をしてくれます。

患者や家族と相談する役割も担う

認知症疾患医療センターはさまざまな役割を担っていますが、その大きなものとして「患者や家族との相談」が挙げられます。
認知症疾患医療センターには認知症に関する専門的な知識をもったスタッフが勤務しており、症状について相談をすることができます。

認知症について理解している人は少なく、どのように対処すれば良いのか分からなくなってしまうことがあります。
こうしたときにスタッフへ相談することで、どうすれば良いのかを確認することができます。

認知症疾患医療センターは認知症患者にとって、重要な役割を果たしています。
もし症状が見られた場合には、利用すると良いでしょう。