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肝疾患診療連携拠点病院はどんな種類の病院?

肝疾患診療連携拠点病院

肝疾患診療連携拠点病院は、肝疾患に特化した病院

肝疾患診療連携拠点病院とは、「肝疾患に関する専門的な病院」を指します。
病気にはさまざまな種類がありますが、その中でも重い病気のひとつに「肝疾患」が挙げられます。
肝疾患を患うと非常に大きな症状を発することが多く、入院が必要だったり、ときには命の危険があったりすることもあります。

肝疾患の治療には、専門的な医療知識と技術が必要です。
日本では肝疾患に対する治療法の研究や、地域の人たちへの予防や健康相談などが行われてきました。
そしてその一環として、肝疾患について専門的に治療や研究を行う病院が設置されました。
これが肝疾患診療連携拠点病院です。

肝疾患の集中的な治療が目的

肝疾患診療連携拠点病院の目的は「肝疾患を治療すること」です。
健康に気を使ったり予防のための対策をしたりしていた人でも、肝疾患を患ってしまうことはあります。
こうしたときに肝疾患診療連携拠点病院を訪れれば、適切な治療をしてもらうことができます。

ほかの一般的な病院や総合病院、大学病院でも、肝疾患を治療してもらうことはできます。
ただ、肝疾患診療連携拠点病院は肝疾患に特化した病院のため、よりしっかりと肝疾患を診断・治療してもらうことができます。
そのため近くに肝疾患診療連携拠点病院があるのであれば、こちらを優先して向かうことをおすすめします。

地域の肝疾患治療や患者への保健指導を行う

肝疾患診療連携拠点病院はさまざまな役割を担っています。
まずは「肝疾患の治療」です。
肝疾患診療連携拠点病院にはたくさんの肝疾患患者が訪れますが、この病院に勤務する医師は肝疾患の治療を適切に行ってくれます。
入院などは必要ですが、時間をかけて治療すれば回復に至るはずです。

次に、「患者に対する保健指導」も役割のひとつです。
肝疾患が治った場合やまだ健康な場合でも、ふとしたタイミングで肝疾患を患ってしまうことはあります。
そのため肝疾患診療連携拠点病院が保健指導を行うことで、病院を訪れる人が肝疾患を予防することができるのです。

さらに「肝疾患についての情報提供」も役割のひとつとしてあげられます。
肝疾患について理解している人は、あまり多くありません。
その理由は多くの人が興味をもたないわけではなく、提供されている情報が少ないことも原因となっています。
そのため肝疾患診療連携拠点病院が情報提供をすることで、より広く肝疾患を知ってもらうことができるのです。

最後に肝疾患診療連携拠点病院は、人材の育成も行っています。
肝疾患を治療できる医師は、まだまだ多くありません。
そのため肝疾患診療連携拠点病院が研修などを通して人材育成を行うことで、将来の肝疾患治療を担う医師を育てているのです。