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地域医療支援病院はどんな種類の病院?

医師

地域医療支援病院とは地域の医療を支える病院

病院の種類のひとつに「地域医療支援病院」という施設があります。
これは「地域の人たちに適切な医療を提供することを支援する病院」を指します。

地域の人たちが適切に医療サービスを受けるためには、そこに病院がある必要があります。
風邪や頭痛などの比較的軽い症状に関しては、地域の病院や診療所などで診てもらうことができます。
しかしより重い病気になると、こうした病院では対応することができません。
すると地域の人たちは、少し離れた場所の病院まで出向く必要が生じます。

地域医療支援病院は、この状況を改善する目的で設立されました。
地域医療支援病院は院内で病気の治療も行っていますが、地域にあるさまざまな病院と連携しています。
これによってより患者に合わせた医療を提供できる体制が整い、地域に住む人があまり遠くへ移動しなくても医療サービスを受けることができるのです。

地域医療支援病院の役割は、地域への適切な医療の提供

地域医療支援病院の役割として、まずは「医療の提供」が挙げられます。
地域医療支援病院は前提として病院であるため、適切な医療を提供する役割を担っています。

また、病院によっては「かかりつけの医師からの紹介状」を求めていることがあります。
かかりつけの医師と地域医療支援病院が連携することで、より患者に合わせた医療を提供できるのです。
もし紹介状を持っておらず、初めて地域医療支援病院で治療や診断を受ける場合は、別途で費用がかかることがあるため気をつけましょう。

地域医療支援病院で一度治療を終えている人の場合、この病院からかかりつけの医師を紹介してもらうこともできます。
自分の場合はどうなのだろうかと気になったら、まずは地域医療支援病院に相談してみると良いでしょう。

次の役割として、「周辺病院への、医療機器や医療設備の提供」が挙げられます。
地域医療支援病院は地域の医療を支援する病院のため、周辺にあるさまざまな病院と連携し、協力体制を整えています。

地域医療支援病院の周りにある病院の中には、病気の治療に必要な機器や医療設備が不足していることがあります。
「患者が訪れてくれるものの、必要な設備が足りない」という場合、地域医療支援病院が地域の病院をサポートしてくれます。
医療機器などを提供してくれることで、地域のどの病院でも、より高い水準の医療を受けることができるのです。

地域の病院との協力体制

地域医療支援病院の医師と周辺の病院で勤務する医師は協力して、治療や検査についての相談をすることもあります。
病院によっては「開放型病床」というものを設置して、地域医療支援病院の医師と周辺の病院の医師が自由に協力して使える病床がある施設もあります。

地域の病院の医師は、患者さんと密なコミュニケーションをとっていることがあります。
地域医療支援病院の医師は対応する患者が多いため、こうした関係を築きにくい面があります。
そのため2人の医師が協力することで、より適切な医療につながります。