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増殖性疾患の種類と基礎知識

増殖性疾患

増殖性疾患の基本

人の体内には血液が流れています。
血液中には赤血球や白血球という物質が含まれており、人の体にとって大切な役割を果たしています。
赤血球は人の体内で酸素を運搬する役目をしており、白血球は細菌による感染の防止などを行っています。
赤血球と白血球は人にとって、必要不可欠なものなのです。

赤血球と白血球は両方とも、骨から作られています。
骨の中心には「骨髄」と呼ばれる部分があり、赤血球と白血球を作り出しています。

赤血球と白血球は、実はたくさんあれば良いというものではありません。
血液中のこれらの量は一定になっており、不足すると骨髄から新たに作られる仕組みとなっています。
たとえば怪我などで出血をしてしまうと、体内の血液量が少なくなります。
すると赤血球と白血球も、数が減少することになります。
このときには骨髄で赤血球と白血球が両方作られ、怪我が治るとともに赤血球と白血球の数字も元に戻ります。

ただ、病気によっては骨髄の働きに異常をきたしてしまうことがあり、赤血球と白血球が過剰に作られてしまうことがあります。
本来であれば体にとって必要な物質である赤血球と白血球が、この場合には体に支障をきたす原因になってしまうことがあります。

増殖性疾患の種類

増殖性疾患には種類があり、まずは真性多血症という症状が挙げられます。
これは後天的な性質のもので、遺伝子に異常が生じることによって起きる増殖性疾患です。

次に慢性骨髄性白血病というものがあります。
これは主に白血球が過剰に作られる病気で、CMLと呼ばれることもあります。
慢性骨髄性白血病はその名称の通り慢性的な症状が生じるため、しっかりと適切な治療を受ける必要があります。

3つ目として、本態性血小板血症というものがあります。
これは血小板の量が過剰になる症状を指します。
本態性血小板血症は血小板と合わせて白血球の量も変動する可能性があります。
また、心筋梗塞などと合わせて発症することもあり、注意が必要な病気です。

4つ目として、特発性骨髄線維症という症状もあります。
これは遺伝子の変異が生じる症状です。
症状の詳細は非常に専門的なため、まずは遺伝子に関する病気ということを押さえておきましょう。

また、増殖性疾患の症状としては、このほかにも慢性骨髄増殖性腫瘍などもあります。
これらの種類があることを、理解してください。

増殖性疾患は、医師に必ず相談を

増殖性疾患は重大な病気につながる可能性があるため、必ず医師に相談することが大切です。
体に異常を感じたら、すぐに病院へ行くと良いでしょう。
自分で増殖性疾患かどうかを判断することは難しいですが、病院へ行くと診てもらうことができます。