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肝炎の種類と基礎知識

肝炎のチェック

肝炎の概要

肝炎とは、「肝臓が炎症を起こしてしまう病気」を指します。
人に体内にある臓器のひとつとして、肝臓があります。
肝臓は体内に入った栄養素の分解や再合成を行っており、重要な役割を果たしています。
肝臓が炎症を起こしてしまうと、体全体の調子が悪くなってしまうのです。

肝炎の種類

肝炎には種類があり、大きくA型・B型・C型・E型の4種類に分かれます。
A型の感染経路は「経口感染」と呼ばれるもので、主に口から菌が入ることで感染してしまいます。
経過は急性肝炎というもので、ときどき劇症肝炎という症状になることもあります。
ただ、慢性化はしません。

B型肝炎は血液を介して感染します。
B型肝炎ウイルスというウイルスが感染の原因となっており、症状が生じると食欲がなくなったり、だるさを感じたりします。
また、便が白い色になることもあります。
慢性化はあまりなく、一時的に症状が生じて引いていきます。

C型肝炎はB型肝炎と同じく、血液を介して感染します。
媒介の原因となるウイルスは、C型肝炎ウイルスです。
母子感染などで感染することがあるため、親子でC型肝炎になる可能性があります。

C型肝炎は春夏秋冬どの季節でも感染することがあり、どの年代でも、男女どちらでも感染しやすいです。
肝炎の中でもC型は一般的なもので、多くの人に発する症状です。
また、C型肝炎は慢性化もしやすいため、気をつける必要があります。

最後のE型肝炎は、日本やアメリカなどではあまり発症する人がいない症状です。
ただ、時期によっては流行することがあるため、注意しておくに越したことはありません。
原因となっているウイルスはE型肝炎ウイルスで、症状が発症すると熱やだるさを感じたり、食欲がなくなったり、下痢などを起こしたりすることがあります。

E型肝炎は慢性的なものではなく、症状は一過性です。
そのためしばらくすると症状はなくなりますが、ときに症状が大きく出ることがあるため注意が必要です。

肝炎を予防するにはワクチンが有効

肝炎を予防するには、ワクチンを接種するのが一般的です。
ワクチンを接種すると、症状が発するのを未然に防ぐことができ、安心です。
ワクチンは大人だけでなく子供も接種できるため、親子で行っておくと良いでしょう。

肝炎のワクチンは上で紹介した種類ごとに異なり、「B型肝炎ワクチン」のような形になっています。
予防したい肝炎のワクチンを接種して、健康を保ちましょう。

ただし肝炎の種類によっては、ワクチンがまだ開発されていないことがあります。
これは発症してから治療するしかないため、日頃から感染しないように注意しておく必要があります。
基礎知識を理解して、肝炎の症状を防ぎましょう。