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診療放射線技師

診療放射線技師

放射線の技術者「診療放射線技術士」の仕事とは?

医療分野では病気や怪我を治療する前に、体内でどのような事が起っているのか、検査を行い正しい治療をおこなう必要があります。
病気の検査、治療をおこなうために欠かせないのが放射線です。

医療、歯科医療などで用いられる放射線は、医師、歯科医師の指示を受け、必要な個所の検査、治療に利用されます。
X線に高エネルギー放射線等を人体に照射することで検査や治療をおこないます。
その放射線を扱うのが診療放射線技術士です。

X線のほかに、CT、MRI、超音波検査など、人体内部の状態を撮影したり、心臓、脳などの内部を確認できる質の高い画像診断機器が利用されています。
診断以外、ラジオアイソトープはがん細胞の転移を食い止める治療に利用されるなど、治療に高い効果を発揮しています。

勤務先の違いで働き方にも違いがある

一般的な病院や診療所などでもX線が用いられてますが、救急がない医療施設などでは比較的規則的な勤務が出来ます。
しかし、救急指定の病院や大学病院の場合、夜間も休日も受け入れを行っているところが多いので、この場合は夜間勤務、残業、休日出勤等も出てきます。

どんな医療機関に勤めるかによってその働き方が大きく違うというのもこの職種の特徴です。

救急を行っている医療施設の場合、夜間でも検査が必要な場合も多く、こうした医療機関では看護師のようにシフトを作り診療放射線技師が常に常駐している状態を作っています。
働き方をしっかり考えて、どのような医療施設等に勤めるのか、考えていくべきでしょう。

正しく丁寧な検査、治療をおこなう気持ちがなくては務まらない

X線検査ひとつとっても、正しい検査が出来ない限り、患者さんの病気を見のがすということもあります。
病気を見のがしたことで治療が遅れ、命に係わる事もあるのですから、こうした検査、治療に係わる専門家として確かな技術を持っていなければなりません。

また検査の中でも使い方によっては危険を伴う放射線を扱う専門家となりますので、常に緊張感をもって注意深く検査、治療にあたる必要があります。

検査を受ける前の患者さん、治療する患者さんは、常に不安を持っています。
そのため、ただ機械的に検査や治療をおこなうのではなく、患者さんの気持ちに寄り添い、不安ができる限り少なくなるように配慮することも必要となってきます。

医師やそのほかの専門技士とチームを組んで治療にあたる事も多いので、協調性やコミュニケーションをとる事も必要となります。

また医療機器は年々進化しているので、常に新しい機器の情報を得てその技術を習得する学習意欲も必要です。

病気の判断、治療の方向性を決める検査になりますし、がんなどの病気に係わる事も多い仕事なので、注意力、慎重さ、責任感をもって対応できるようにしなければなりません。