保健師

保健師

保健師とはどういう仕事をするのか

保健師は地域の住民の方々の健康を保持すること、また促進するため、集団検診や家庭介護教室、健康等についての電話相談などを通じ、地域の方々の健康について支援活動を行います。

妊娠された方などは保健師さんが近い存在と感じている方も少なくないと思いますが、妊婦の健康維持や生まれた赤ちゃんのこと、また育児相談などにも乗ってくれます。

近年は生活習慣病等、生活改善が必要な慢性疾患予備軍の方も多く、健康相談が多くなっていますし、また以前よりもずっと多くなったのが精神的な部分での健康相談と、ご家族の介護に関する問題です。

企業でも健康保険組合の中で従業員の方々の健康管理、病気の予防対策等、産業保健分野で活躍される方も少なくありません。

安定した生活ができる、けれど勤務地を問わず多忙

保健師は一般的に地域の保健所等に所属して働く、また企業に属し従業員の健康管理、相談にのることもあります。
保健所にしても企業に属して従業員の健康相談などに乗るにしても、土日休日になりますし、土曜日曜が出勤になるということも少ないです。

しかし、過疎地域等では家庭訪問を行う際、1軒ずつ遠い場所になる事も多く、非常に時間がかかり、都市部では人口に対して保健師の率が少ないので、地域を問うことなくこの保健師という仕事は多忙になるようです。

気軽にお話しでき明るく接することが大切

病気かもしれないと悩んでいる人や、不安に思っている人、また家族の内情を話すことが必要になる介護の問題なども相談することがあるので、人が話しやすい雰囲気を持っていることが重要です。

生活上の問題などはなかなか第三者にいいにくいものですし、できればご家族の中で解決したいと思う人が多いため、その気持ちを汲んで込み入った話でも話ができるように、明るく接すことも必要です。

どうすればいいのか、どんな風にしていくべきなのか、これから先行うべきことなどを詳しく、丁寧にわかりやすく伝えなければならないので、様々な事に関して知識を持っていなければなりませんし、説得する話力を養っておくべきでしょう。

医療、福祉、教育といった専門分野のスペシャリストと組んで対応することが求められることも多いので、コミュニケーション能力と広い視野、また幅広い専門家と協力する体制を作ることも求められます。

信頼でき何か問題が起きた時に相談できる対象でなければならない保健師は、様々な知識と対応力が必要な仕事です。

保健師になるためには

保健師になるためには看護師の資格を保有していなければならないので、まず看護師の資格を取得し、その後、保健師養成課程の専攻科を持っている短大、若しくは保健師養成所に1年以上通い、それから保健師の国家試験を受ける必要があります。

段階をふみ年月をかけて保健師になる事が求められるので、保健師の絶対数が足りていない地域もあり、特に都市部ではこの先、需要も高くなっていくと考えられます。