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臨床検査技師

臨床検査技師

患者さんの血液や尿などを調べる医療技術者「臨床検査技師」

私達は病気や怪我をしたとき、治療してもらうために医療機関を訪れます。
医師に診察してもらい、その際、病気や怪我の状態をしっかりと把握するために、血液や尿、必要であれば便や脳波などの検査を行います。

こうした各種検査に携わる医療技術者を臨床検査技師といいます。
臨床検査技師の仕事は主に2つに分けることができ、一つは患者さんの血液や尿等を採取し、その中に病気や症状の元となっている細菌類やウイルスが存在するかどうかを調べる、また組織片などを採取し細胞の標本作りを行うなどの検体検査など行う仕事です。

もう一つは脳波、心電図等の検査を行うなどの、患者さんの身体の表面、内部の期間からデータを取る検査、生理学的検査があります。

このほかにもより専門的な職種として、がん細胞を早期発見するための検査、スクリーニングを行う細胞検査士などの職種も登場し、臨床検査はより高度に、またより専門的になってきています。

医療関係者の中でも比較的規則的な仕事となるのが臨床検査技師

救急外来や24時間対応する救急指定病院等になっている場合は、臨床検査技師についても休日出勤、夜勤等がありますが、一般的な病院では医療分野の仕事の中でも、規則的な勤務になりやすいのが臨床検査技師です。

大学の附属病院や総合病院などの検査を多く行う医療施設に勤務されることが多いのですが、医療施設によっては夜間検査等を行わない所も多く、例えば病院が始まる朝9時くらいから夕方6時くらいまでの規則的な勤務ができる方もいます。

救急を行っている場合、臨床検査技師も看護師と同じようにシフトを組んでいる所もあるかと思いますが、雇用される医療機関を選ぶことで、残業や休日出勤のない病院に勤めることもできるでしょう。

丁寧な業務、観察力に優れている人が求められる

人の病気が何か?炎症や症状が起きているのはどうしてなのか、医師がその診断を下しどのような病気、症状なのか病名等を決定する際に、かならず必要となってくるのが検査です。

検査を行わなければどういう状態なのか、体内で起っていることを判断できません。
検査によってこの先の治療方針等も決まっていくので、臨床検査技師は丁寧な業務と的確な判断力、観察力が必要ですし、間違うことがないように正確性をより高く業務していくということも重要な事です。

何となくおかしい・・・と思う時、その何となくが確実におかしいと思うまで、徹底的に追及していくことが出来なければ、患者さんの病気の理解が間違った方向に進むこともあります。

もちろん検査を行う際、患者さんと接する機会も多くなりますので、思いやりや気配り、患者さんが不安なようなら緊張を解きほぐすためにゆっくりお話しするなど、気を使えるようになることも求められます。

こうした医療現場では、医師、看護師、検査を行う技士、それに患者さん、ご家族など治療に係わる人たちがタッグを組み改善するための努力をしていくことになります。
治療に深く関係する的確な検査とそのデータが重要となりますので、責任をもって対応できる人が求められます。