泌尿器科

トイレ

尿や生殖器関連の疾患が対象

どちらかと言えば、女性よりも男性が診察を受ける機会が多いと考えられるのが泌尿器科です。
男性の患者さんが多いと言われるのは、泌尿器科で扱うのが尿に関する器官と男性の生殖器関連になっているからです。
もちろん、女性でも尿に関するトラブルを抱えている方がいますので、その場合は迷わずに泌尿器科を受診してください。

男性でも生殖器関連に関するトラブルについては、診察を受けることに対して抵抗を感じる方も少なくありません。
年齢と共に生殖器系のトラブルが増えることから、悩んでいる方もたくさんいますが、病院に行くまでもないと楽観視している方も少なくありません。
仮に子供を望んでいないので生殖機能が失われたとしても良いと考えている場合でも、場合によっては前立腺がんなどの病気が潜んでいる可能性があるため注意してください。

泌尿器科で扱う病気と治療法

ざっくりと尿と男性の生殖器に関する病気と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、男女を問わずに発症する可能性があるのは膀胱炎です。
膀胱炎は尿を貯めておく器官の膀胱が細菌に感染したことで引き起こされる病気です。
女性に多い病気とされていますが、男性が罹るケースも多いです。
よくある症状としては排尿時の痛みや残尿感、頻尿、稀に血尿が混ざることもあります。
膀胱炎を引き起こす原因菌は大腸菌などが考えられますが、正確に特定する場合は時間がかかるため抗菌薬を服用して原因菌を退治するという薬物療法が行われる場合が多いです。
なお、膀胱炎と似た症状として血尿や頻尿、尿漏れなどが見られたからと言って、必ず膀胱炎とは限りません。
あまり重要に考えていなくても、前立腺疾患で細胞ががん化している可能性があると指摘される場合もあります。
尿の異常が見られた場合には速やかに泌尿器科を受診してください。

男性に増えている病気として注意したいのが前立腺がんです。
胃がんや大腸がん、肺がんなどと同様に患者数が多いがんとして知られています。
前立腺がんは自覚症状がほとんどない場合が多いため、発見が遅れやすい特徴があります。
いつもと尿の様子が違うのでおかしいと思って泌尿器科を受診したところ、前立腺がんが見つかったというケースも珍しくありません。
前立腺がんを予防するためには日頃から規則正しい生活を続けるのが一番良い方法になりますが、とにかく早期発見をすることが病状を悪化させないための最善策です。
前立腺がんの治療は手術を行うか放射線治療やホルモン治療が実施されます。
どの程度進行しているのかによって施される治療法が異なりますが、できるだけ早い段階で見つかった方が治療も楽になります。
早期発見のためには最低でも一年に一回は定期検査を受けてください。