外科

怪我をした女性

手術的な治療を施す診療科目

内科では主に薬物療法などによる治療を行うのに対して、外科では主に手術的治療を行っています。
様々な病気やケガの治療は、内科の治療法では根治が難しい場合があります。
そこで根本的な解決策として外科で手術が行われて根治を目指すことになります。
最初は内科で診察を受け、精密検査を実施した結果手術による治療しか根治の道筋がないとか、手術が最善の治療法だと判断された場合には外科へ紹介される場合があります。

外科が担当する部位については、手術が可能なほぼ全身になります。
細かい手術方法は体の部位によって異なるため、頭部や胸部、腹部、四肢といった体の各部位ごとに専門医が存在しています。
一昔前は手術することができないため諦めるしかなかったという部位についても、医学の発達や医療機器の発展により手術が可能になっているケースが多いです。
特に、臓器移植によりたくさんの命が救われるようになったのは、外科の技術が飛躍的にアップしたからだと考えることができます。

外科で扱う病気

外科で取り扱う疾患は様々で軽い傷を負った場合や骨折などのケガも外科が担当することになります。
例えば重たい荷物を持ってぎっくり腰になってしまったという場合には外科の中でも整形外科を受診します。
ひどい火傷を負ってしまい、皮膚移植などの治療が必要になる場合には形成外科を受診します。
症状に応じて専門分野の外科を受診することになります。

また、内科で発見された病気を手術で治療する際にも外科が担当します。
例えば内科で胸のしこりを訴えたところ、外科を紹介されて精密検査をした結果乳がんが発見される場合があります。
乳がんのステージによっても異なりますが、乳腺外科などでがん細胞を摘出する手術が行われることになります。
外科の技術が発展したことで、全身に発生するがんは決して恐ろしい病気ではなくなりました。
早期発見であるほど手術による治療が有効とされているため、できるだけ定期検査を行うことが重要だと言われています。

外科の治療

外科で行う治療法は主に手術によるものが多いです。
手術だけでなく、薬物療法も一緒に行いながら病気やケガの治療を目指します。
ただし、症状によっては手術が難しい場合も考えられるため、他の治療法が採用される場合もあります。
例えばがんの場合は、どの位置にがん細胞が存在しているのかによって手術が不可能だと判断される事もあります。
手術ができなければもう助かる見込みはないと考えてはいけません。
手術以外の治療法として放射線治療や抗がん剤治療などの選択肢もあります。
場合によっては先進治療を選ぶこともできますので、外科で手術ができないと診断されても諦めないことが大切です。