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自衛隊病院

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自衛隊病院を利用できる人

自衛隊病院を利用できるのは、防衛省職員と家族であり、防衛省共済組合に加入している人となっています。
防衛省職員には、自衛官、事務官、技官が含まれています。
ただし、中央、札幌、福岡の3拠点では2008年4月から一般外来を設置し、ほかに防衛医科大学校病院、自衛隊横須賀、富士、阪神病院でも、一般の人が受診することが可能です。
受診できる病院は最寄りの病院で、各基地および駐屯地から、職員を送迎する車両が定期運行されています。
なお、退官している場合でも、診察券を持っていれば受信することができます。

字得たい病院のほとんどは総合病院なみの診療科を持っていますが、利用できるのが防衛省職員および関係者だけ、有事に際し、負傷者を受け入れられるよう一定のベッドを開けておかなければなりません。
ところがこれでは効率の悪い運営を強いられるということから、2008年から財務省が一般開放を要請、防衛省も医官のスキルアップを目的に、2008年11月、省内に委員会を設置、一般開放に向けた見直し作業を進めています。
この見直しでは、一般開放をどれだけの病院で行うか、どうすれば利用しやすくなる科など、地域医療機関との連携も含めて検討しています。
自衛隊病院は、自衛隊中央病院をはじめ、自衛隊札幌病院、自衛隊仙台病院、自衛隊富士病院、自衛隊阪神病院、自衛隊福岡病院、自衛隊熊本病院、自衛隊別府病院があります。
さらに海上幕僚長が指揮、監督をする病院には、自衛隊大湊病院、自衛隊横須賀病院、自衛隊舞鶴病院、自衛隊呉病院、自衛隊佐世保病院があります。
一方で航空幕僚長が指揮、監督をするのは、自衛隊三沢病院、自衛隊岐阜病院、自衛隊那覇病院となっています。

自衛隊病院で働くには

自衛隊病院で働くのは、防衛医科大学校に入学し、卒業する人がほとんどです。
医学科や看護・学科がありますが、医学科は将来的に医師としての幹部自衛官を要請し、6年間を通して医療教育はもち論、全寮制で規律を持った団体生活を送ります。
その中でスキル、知識、命の尊さを学び、任務を遂行するための体力を要請していきます。
受験できるのは21歳未満の高卒または高卒見込みの方で、毎年9月に受験生を受け付けています。
試験は学力試験、口述試験に小論文と身体検査が行われます。
11月に2日間に渡って行われる1次試験の学力試験を突破すると、12月に行われる2次試験を受けることになります。
看護学科も受験資格と受付期間は医学科と同じですが、2時試験は口述試験と身体検査になります。
試験日程も、一次試験は10月中旬、2時試験は11月下旬です。
しかしいずれも医療に携わりながらも自衛官としての任務、責任を負っていく立場としての教育を受け、卒業後は全国にある自衛隊病院、衛生科部隊などで勤務できる人材として育っていきます。
自衛隊入隊後も、定期的な訓練が行われ、他の自衛官たちと変わらない訓練を受けます。
こうした防衛大学校を卒業した医療関係者たちによって、自衛隊病院は支えられているのです。