呼吸器科

うがい

呼吸に関連する臓器の疾患に対応

人間は肺で呼吸をして生きる生物なので、肺や気管などの健康状態を維持しなければ正常に生きられなくなる可能性があるため十分注意しなければいけません。
肺や気管、胸膜など呼吸に関わる部位の疾患を担当するのが呼吸器科です。
内科の一分科なので、呼吸に関わるトラブルを抱えている患者さんは内科から呼吸器科を紹介される場合もあります。

呼吸器科で扱う病気と治療法

呼吸器科では呼吸に関連する症状を診察します。
身近なものでは風邪をひいて喉が痛くて痰が出るという場合には呼吸器科の得意分野になります。
ただの風邪だと思い込んでいたら気管支炎や肺炎だったというケースもあるため、決して簡単に考えてはいけません。
咳が長引いていたり、痰の色がおかしい、喉の痛みが取れないなどの場合には速やかに呼吸器科で相談することをおすすめします。

呼吸器科が扱う病気で特に注意したいのが肺炎です。
元々健康的な方なら重症化せずに早く治る可能性もありますが、子供や高齢者のように免疫力が低い方は重症化して場合によっては命を落としかねないため注意が必要です。
肺炎だと診断された場合には原因が細菌性なのかウイルス性などの細菌以外の原因なのかによって異なります。
細菌が原因になっている場合には抗菌剤を服用して原因菌を弱体化させます。
これ以上体の中で悪さをしないように退治することが大切です。
医師が処方した抗菌剤を服用しても特に変化が見られない場合には他の抗菌剤を処方する場合もあります。
基本的には自分の体に十分な免疫力が備わっていれば重症化しませんので、常に健康を心がけてできるだけ人混みを避けて生活することが大切です。
肺炎球菌ワクチンの予防摂取を行うのが効果的とも言われています。

寝ている間にいびきがうるさいとか呼吸が止まっていたと家族に指摘されたり、朝起きた時に頭がスッキリしない、日中も常に疲労感があって集中力が続かないなどの症状に心当たりがある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
生活習慣や咀嚼回数の低下が原因とされており、現代人に急増している病気の代表格です。
睡眠時無呼吸症候群も呼吸器科で診断を行うことができますが、自宅で簡易検査を実施するか病院に一泊して睡眠時の状況を確認してから正確に診断されます。
治療を行う際には専用のマウスピースを装着したり、CPAPと呼ばれる装置を取り付けて治療を行います。
CPAPは寝ている間に鼻から直接気道へ空気を送り込む装置です。
他にも気道を塞いでいる部分を取り除く外科手術が行われる場合もあります。
患者さんの症状をしっかり見極めながらどの治療法が最も有効なのかを確認して適切な治療が実施されます。