小児科

鼻水の出ている男の子

新生児から思春期頃までが対象に

内科は成人の疾患を総合的に診断するのに対して、小児を対象にして総合的な診断を行う診療科が小児科になります。
小児科は新生児から義務教育が終わる15歳頃までのお子さんが対象になります。
まだ免疫力が低い子供は、大人では罹りにくい病気にも簡単に罹ってしまう可能性があります。
そのため子供に多い疾患を専門的に診察できる専門医の存在が必要になるのです。

子供がケガ以外で体調が悪くなった場合には、まず小児科を受診してください。
例えば湿疹が出てきたので皮膚科へ行くべきか、小児科へ行くべきか迷う場合もありますが、まずは小児科で診断を受けて必要であれば皮膚科を紹介してもらうという形になります。

小児科で扱う病気

小児科では子供の疾患を全般的に扱います。
まだ上手に言葉を発することができない子供は、とにかく泣き叫ぶことでしか自分の体調の異常を訴えられない場合が多いです。
常に子供の側にいて、元気な時と現在の異常な様子の違いがわかるのは保護者しかいないので、保護者からしっかり話を聞きながら子供の診察を行って診断を行います。
例えば、子供が突然痙攣を起こしたという場合には、いくつかの原因が考えられますので、それぞれ該当する部分を確認していきます。
痙攣を引き起こす原因として考えられるのは、高熱が出たことで起こる熱性痙攣や脳の異常によるてんかん、大泣きをした後に起こる場合がある泣き寝入りひきつけなどがあります。
恐らく、子供の痙攣を見て慌てる保護者も多いことから、医師は冷静になって話を聞きながら的確に診断しなければいけません。
熱性痙攣や泣き寝入りひきつけの場合には特に処置が必要ないと考えられますが、てんかんの場合は脳に何らかの異常が見つかる場合があるため、精密検査を行って検査結果次第で薬物療法などが実施されることになります。

子供の病気で多いのが様々な感染症です。
幼稚園や保育園、小学校など不特定多数の子供が集団生活をしている場では様々な感染症が流行します。
ウイルス性または細菌性の感染症が多いですが、中には他にも原因がある事も考えられます。
感染拡大を防ぐためにも、できるだけ早く原因を特定しなければいけません。
インフルエンザなどの感染しやすい病気によっては出席停止扱いになる病気もあります。
発覚後は速やかに自宅待機をしてもらう必要があるため、成果な診断が求められます。

他にも先天性の病気扱う場合もあります。
例えば生まれつき心臓に病気を抱えている子供の大半は、先天性心疾患の中で最も多い心室中隔欠損症だと言われています。
心臓の左右の心室にある壁のような部分に穴が開いている病気で、中には放置していても自然に治るケースもありますが、穴が大きくなるほど手術が必要になります。