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耳鼻咽喉科

せきこむ女の子

聴覚、嗅覚、味覚に関わる疾患が対象

人間には大きく分けると五感と呼ばれる感覚能力が備わっています。
このうち聴覚、嗅覚、味覚に関する感覚を衰えさせないためには、耳や鼻、喉の健康状態を維持しなければいけません。
これらの部位に発症した疾患を診察するのが耳鼻咽喉科です。
人間にとってとても重要な感覚機能が対象になることから、異常を感じた場合には速やかに耳鼻咽喉科を受診しなければいけません。
当初は内科をはじめとした診療科を受診していた方が、詳しく調べるために耳鼻咽喉科を紹介されるケースも多いです。

耳鼻咽喉科で扱う病気と治療法

耳鼻咽喉科では文字通り耳や鼻、喉などに関する病気を診察します。
例えば子供に多いのが中耳炎です。
咳や鼻水が出たので小児科を受診して風邪だと診断されて薬を服用していたのに、いつまでも熱が下がらずに耳を押さえたり頭を振る仕草をしているのでおかしいと思って耳鼻咽喉科を受診したところ中耳炎と診断されるケースがあります。
小児科でも中耳炎と診断してくれる場合もありますが、中耳炎の症状が顕著に現れていない場合には風邪と診断されて咳や鼻水の対処療法で終わってしまう場合が多いです。
中耳炎と診断されて、腫れがひどい状態になっている場合には抗生剤が投与されます。
ただし、細菌は抗生剤を投与してもあまり効かない場合が多いと言われています。
抗生剤に耐性がついた菌が多くなっているのではないかとも言われています。
なかなか腫れがひかずに、溜まった膿が外に出せない状況であれば、最悪鼓膜を切開して膿を取り出すという治療を行います。
切開をした鼓膜は自然にふさがってしまいますのでご安心ください。

耳鼻咽喉科で担当する病気にはめまいの症状に関する疾患もあります。
めまいはふわふわと揺れているような感覚に陥る場合や、グルグルと目の前が回っているような感覚など様々なめまいの症状があります。
めまいが起こる原因は実は耳周辺に何らかの異常が生じている可能性が高いため、耳鼻咽喉科で診察を行うことになります。
めまいが起こる疾患は色々あり、突発性難聴やメニエール症候群などがあります。
BPPVいわゆる良性発作性頭位めまい症は、耳が原因によるめまいとして最も多いと言われています。
頭を動かした拍子などに回転するようなめまいが生じる病気で、数秒経てば自然に治るのであまり深く考えずに放置する方も多いです。
基本的にはめまいが起こる頭の位置を改善することで快方に向かう病気で、さほど心配するものではありません。
病名に良性と付いていることからわかるように決して重症な疾患とはいえませんが、場合によっては脳の疾患が原因になっている可能性があるため自己診断をしてはいけません。
必ず専門医にどのような疾患であるのかを判断してもらい、めまいの原因を探ることが大切です。