医療機関の基礎知識
日本は世界的な長寿大国と言われています。平均寿命は平成22年現在82.9歳であり、まさに人生80年という時代。
皆さんの周りにも多くのご老人がいらっしゃるのではないでしょうか。
かつて、織田信長は人生50年と言いました。しかし、今の時代はもっと長生きしているのが当たり前のことなのです。
なお、人間五十年夢幻のごとくなりという言葉は謡曲の一節。
歴史に興味のある方はご存知かと思いますが、ただ単に寿命を表現している言葉ではありません。
詳しいことを知りたい方は、ぜひとも下記サイトをご参照ください。
日本の平均寿命が長くなった理由として、医療技術の進歩は見逃すことができない要因でしょう。
世界に先駆けて少子高齢化社会が到来してしまった日本ですが、不況が叫ばれながらも世界有数の経済大国であり続ける理由も長寿化が大きく影響しています。
当記事では改めて医療を理解する為に、覚えておきたいいくつかの基礎知識を取り上げました。
基礎知識
まずは病院と診療所(クリニック・医院)の違いについてもう一度理解しましょう。
多くの方は身体のちょっとした不調の場合、診療所を利用すると思います。
しかし、医療関係者でもない限り、便宜上は病院と呼称するのではないでしょうか。
しかし、厳密には後者は病院ではありません。
医療法では病院と診療所を明確に定義しており、病床数の大小あるいは有無によって決定されます。
20床以上の入院機能を有している医療施設を病院と呼び、それ以下の病床数あるいは入院ができない場所を診療所と呼びます。
病床と一口に言っても急性期の傷病を治療する一般病床、病気よりもリハビリ的な側面が強い療養病床があります。他にも精神病床や隔離を必要とする感染症病床や結核病床と、病床には5つの分類があります。
また、医療施設と介護施設についても違いはあります。
昨今では介護療養型病院のように介護的な要素を含む病院もありますし、反対に診療所を併設するような介護施設もあり、定義があいまいになっているようにも見受けられます。
しかし、主要な目的が違うことは言うまでもありません。介護施設は病気を診るのではなく、身体機能が弱まっている人が入居しているケースもあります。
老人ホームのように、特に介護を必要としない人がいることも考えられるでしょう。
介護施設の機能は病気の治療に主眼を置いていないのです。
下記のページでは、通院しやすい病院の選び方や通うべき診療科目、さらには兵庫県内で不足している医療業界の求人情報をご紹介します。
病院選びに迷っている方はもちろん、医療関係者の方もぜひともご参照ください。
いい病院の選び方
安心して通院できる病院や診療所のポイントをご紹介します。
診療科について
どの診療科を選ぶか迷った時、症状を見ながら自分に合った病院や診療所を選びましょう