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病院と診療所の違い

病院

病院と診療所はどう違うのか

医療機関は病院、診療所、介護老人保健施設、調剤実施薬局の4つからなります。
しかしこのうち、偉業や歯科偉業を行えるのは病院と診療所のみです。
ではこの2つの違いはどこにあるのかというと、両者とも、病院や医院、クリニックといった名称により、開業されています。
ですから傍目には違いが分かりづらいのですが、患者入院設備を備えているかどうかに違いがあります。
病床を20人以上有する場合は病院、19人以下の場合は診療所の区分となります。
ですから個人経営の医療機関は病院、医院、クリニック、診療所などがありますが、病院と名乗っている場合は入院できるベッド数が20床以上あるということです。

病院内の複雑な違い

なお病院はいくつかの種類に分けられています。
その中でベッド数から出てくる最も大きな違いは、初診料と再診料です。
総合病院などの大きな病院にかかった際、「紹介状のない場合は、初診料を3000円徴収します」といった表示を見たことがないでしょうか。
これは個人病院などに患者を振り分け、総合病院がパニックに陥るのを防ぐことが目的です。
2000円から5000円徴収されることが多いですが、この料金を一律にしようという動きが今あります。
この初診料を取れるのは、ベッド数が200床以上ある病院です。
専門家の医師による治療が必要と判断された場合に紹介状を持っていく病院と位置づけられています。
しかし、近くに個人病院がなく総合病院しかない、個人病院に行くにはタクシーを使うしかないなどの理由から、中々病院にかかることができない、初診料を払ってでも総合病院に行くか、タクシーに乗ってでも個人病院に行くか迷う人がいるのも事実です。
では200床未満の病院と診療所の初診料はどうかというと、以前は病院が2550円、診療所が2740円でしたが、現在は2700円になっています。

病院と診療所の違いはスタッフの数でも違います。
病院に必要ないしは3人以上、さらに患者3人に対し看護師1人、薬剤師1人が必要とされています。
しかし診療所の医師は1名ですが、看護師や薬剤師の人数は明記されていません。
個人クリニックや医院、診療所では医薬分業によって、薬剤師を雇わないことも多くなっています。
薬は医師から処方され、処方箋を調剤薬局に持っていって受け取るという形になっています。
もちろん今でも医院や診療所内で薬を処方する場合もあります。
地域によって医薬分業率は違いますが、今は半数以上の医院、クリニック、診療所、病院が医薬分業を取り入れています。
そのため医師もスムーズに診療に当たることができ、負担が減っているのです。
医療を受ける際、こうした病院と診療所の違いを明確に知っておくことで、何の病気にかかったときはどこの病院あるいは診療所に行けばいいか、わかるようになるのです。
しかしまだまだ問題点も多く、いかに問題点をクリアしていくかが、今後の課題です。
ですから今後も、医療法はどんどん改正されていくことでしょう。