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病院食について

入院している女の子

病院食とは

病院食というと、まずい、少ない、薄味というイメージを持つ人も少なくありません。
病院の中で入院患者に提供される食事、病気によってカロリーや塩分制限を設ける病人職とはまた違います。
病院食に悪いイメージを抱くのも無理はありません。
医療に携わる医師や管理栄養士らが献立等を栄養バランスの面などを考慮し、一般的に家庭で食べるようなものとは異なるようになってしまうからです。
カロリー、低タンパクや高タンパクなどの栄養面、アレルギー食など、様々なことが考慮されて作られているのです。
病院食の多くはやわらかく、薄味で、香辛料などを使わない傾向にあり、また大人数の調理を一度に行うため、配膳するのに時間を容姿、患者さんの元に届く頃には味もすっかり落ちてしまっていることが多いのです。
ですから使っている素材は良くても、病院食が美味しくないというイメージが定着してしまうのです。
しかし最近では、病院食の6割は外部委託となっており、セントラルキッチンを使ったりなど、病院食の改善が行われています。
さらにトレイの右側は温かいもの、左側は冷たいものを置き、配膳のワゴンの中で、温度管理がされているため、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく口にすることができるようになっています。
個人クリニックくらいの規模になると、味付けにも工夫がなされ、美味しくない病院食が、美味しい病院食のイメージへと変わっていっています。

入院時食事療養費制度について

入院すると当然ながら3食提供されます。
科によってはおやつも提供されます。
この入院した際の病院食は、入院時食事療養費制度が適用され、保険給付の対象になります。
金額も、以前は1日分を徴収されていましたが、今は改正により、食べた分の食事の料金を支払うようになりました。
これは午前中に退院する人やお昼を食べて退院する人など、差が出てしまうためです。
入院時食事療養費は2種類あり、一定の条件に当てはまる人はⅠになり、1日1920円の給付となっていました。
ただし、届出がない場合はⅡとなり、1日1520円の給付となっていました。
しかし平成18年に改正となり、Ⅰに当てはまる人は一食640円になったのです。
また選択メニューがある場合、50円を加算給付されていましたが、現在は廃止されています。
この廃止によって、病院によって選択メニュー希望者は手数料を支払わなければならないという問題点も浮上しています。
病院に食堂があり、そこで食事をする場合は50円の食堂加算金があります。
特別食は350円でしたが、今は1食76円、3食228円になりました。
さらに特別管理加算200円が付加されていたのも廃止となり、新栄養管理実施加算が1日12点へと変更されています。
この特別食加算は、治療食を対象としています。
医療を受ける人が、腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、すい臓食、高脂血症食、痛風食、フェニールケトン尿症食、楓糖尿症食、ホモシスチン尿症食、ガラクトース血症食、治療乳に該当する場合、治療食に該当します。
ただし、胃潰瘍食は流動食を含みません。
病気によって食事療法が行われることは多く、食事指導などでも行われます。
病院食は、ただの食事ではなく、医療の一環なのです。